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The Decca Sound を聴く その25 キングズカレッジ合唱団のハイドン

25枚目のCDです。これでやっと半分です。だいぶ時間がたってしまいました。もう少しペースを上げなければ。

ハイドン:ネルソン・ミサ/同:戦時のミサ/ロンドン交響楽団 アカデミー室内管弦楽団 指揮:サー・デイヴィッド・ウィルコックス、ジョージ・ゲスト他
録音: 1962年7月、キングズカレッジ、ケンブリッジ、1969年7月、ジョンズ・カレッジ、ケンブリッジ
1ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11キリエ
2ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11グロリア いと高きところには神に栄光
3ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11グロリア 世の罪を除きたもう主よ
4ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11グロリア あなたのみが神聖で
5ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11クレド  私は信じる、唯一の神を
6ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11クレド そして聖霊によりて処女マリアから御体を受け
7ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11クレド そして聖書に従って三日目によみがえり
8ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11サンクトゥス
9ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11ベネディクトゥス
10ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11アニュス・デイ 世の罪を除きたもう神の子羊よ
11ミサ曲第9番ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII-11アニュス・デイ 私たちに平和を与えて下さい
12ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9キリエ
13ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9グロリア
14ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9クレド
15ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9サンクトゥス
16ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9ベネディクトゥス
17ミサ曲第7番ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII-9アニュス・デイ

 キングズカレッジ合唱団といえば、15世紀創立の超名門合唱団です。この団体出身の演奏家もたくさんいて、キングズシンガーズはその名の通りですが、カウンタテナーのマイケル・チャンスとか、指揮者のアンドリュー・デイヴィス、オルガンのサイモン・プレストンなどが挙げられます。

 このCDに収められている演奏はウィルコックスが指揮したもの。彼自身この合唱団の出身でもありますが、1957-1972の間は音楽監督を務めました。このウィルコックスの時代が最も実力が高かったと評価する人が多いです。確かに透き通ったハーモニーと正確なアンサンブルは申し分なしです。

 第9番と第7番では録音日時と場所が違いますが、前半に収められている第9番の録音の素晴らしさには感服しました。教会特有の長大な残響の空気感をしっかりとらえていながら、オケやソロ、合唱の各パートの輪郭は非常に明瞭。この残響の豊かさはなかなか他では聴けません。奇跡の優秀録音、といってもよいのではないでしょうか。


紙ジャケと同じデザインはみつからず。
カップリングも違いますね。 

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

The Decca Sound を聴く その24 ケルテスのドヴォルザーク

24枚目のCDです。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」/同 第8番
演奏: 指揮・・・イシュトヴァン・ケルテス、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(第9番)、ロンドン交響楽団(第8番)
録音: 1961年3月、ソフィエンザール、ウィーン(第9番)、1963年2月、キングズウェイホール、ロンドン(第8番)

1交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界から」第1楽章 アダージョ - アレグロ・モルト
2交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界から」第2楽章 ラルゴ
3交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界から」第3楽章 スケルツォ・モルト
4交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界から」第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ
5交響曲第8番 ト長調 Op.88第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
6交響曲第8番 ト長調 Op.88第2楽章 アダージョ
7交響曲第8番 ト長調 Op.88第3楽章 アレグロ・グラツィオーソ
8交響曲第8番 ト長調 Op.88第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ


 イシュトヴァン・ケルテス(1929-1973)はハンガリーの指揮者。43歳の若さで水難事故のため惜しくも亡くなったことは有名です。もし生きていればDeccaにとってかけがえのない巨匠指揮者になっていたことでしょう。

 ケルテスのドヴォルザークはロンドン交響楽団との交響曲全集があります。大昔ドヴォルザークの全集といえばノイマンとケルテスくらいしかなかったと記憶しています。その全集も結構良いのですが、ここに収められている「新世界」はそれとは別物。1961年にウィーンフィルを振ったこの演奏は「新世界から」のベストと推す人も多い、名盤中の名盤といえる演奏です。 この録音と同じころ、つまり1960年前後の録音としては、フリッチャイ/ベルリンフィルやカラヤン/ベルリンフィルなどの名演もありますが、それらと聴き比べてみても私もこのケルテス盤に軍配を上げると思います。

 今聴いても、実に小気味よく明快で新鮮な感覚がほとばしっています。もたもたしたところがなく機敏な1,3,4楽章。かと思えば、弦やホルンのしなやかさにほれぼれしてしまう表情豊かな第2楽章。最新録音にも引けをとらないクリアな録音はさすかデッカ・サウンドと唸らせます。アゴーギグやアクセントにはやや個性が感じられるものの、若冠32歳でウィーンフィル相手にここまで密度濃く、集中力の高い完成度にもっていった実力には感服するばかりです。


紙ジャケのデザインはこれ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

The Decca Sound を聴く その23 カッチェンのバルトークほか

23枚目のCDです。

バルトーク:ピアノ協奏曲第3番/ラヴェル:ピアノ協奏曲/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
演奏: 指揮・・・イシュトヴァン・ケルテス、ロンドン交響楽団、ピアノ・・・ジュリアス・カッチェン
録音: 1965年11月(バルトーク、ラヴェル)、1968年11月(プロコフィエフ)、キングズウェイホール、ロンドン

1バルトークピアノ協奏曲第3番 Sz.119第1楽章 アレグレット
2バルトークピアノ協奏曲第3番 Sz.119第2楽章 アダージョ・レリジオーソ
3バルトークピアノ協奏曲第3番 Sz.119第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
4ラヴェルピアノ協奏曲 ト長調第1楽章 アレグラメンテ
5ラヴェルピアノ協奏曲 ト長調第2楽章 アダージョ・アッサイ
6ラヴェルピアノ協奏曲 ト長調第3楽章 プレスト
7プロコフィエフピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26第1楽章 アンダンテ - アレグロ
8プロコフィエフピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26第2楽章 アンダンティーノ・コン・ヴァリアツィオーニ
9プロコフィエフピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26第3楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ

 ジュリアス・カッチェン(1926-1969)と、イシュトヴァン・ケルテス(1929-1972)。二人とも40代半ばで惜しくも亡くなった演奏家、という共通点があります。デッカレーベルにとってこの二人を失ったことは大きな痛手だったはず。もし円熟期まで存命であれば、きっと沢山の名盤を残したでしょう。デッカ特有の明瞭でダイナミックなサウンドとこの二人の演奏の特徴は格好の組み合わせだったと思われるからです。

 ケルテスは、また後から登場しますので、カッチェンの話題に絞ります。カッチェンはアメリカ出身で10歳でモーツァルトの協奏曲を弾く早熟の天才だったことは有名です。ブラームスのピアノ曲の全曲録音などがよく知られています。肺がんのため、惜しくも42歳で亡くなっています。

 選曲は近代のピアノ協奏曲の名曲を3曲集めたもので、大変お徳感のある一枚です。どの演奏も万全のテクニックで、一音たりとも手抜きをしない、緊張感のある演奏になっています。オケもシャープに決まっていて、デッカの明瞭な録音もその特性をよく捉えています。面白かったのはラヴェル。アルゲリッチの演奏なんかに代表される、疾走するテンポで情熱的なな興奮を発散させるような演奏スタイルとは対局の演奏です。スコアやピアノのパート譜が透けて見えてくるような克明な演奏で、いたずらに煽らない堅実で隙のない演奏によってもたらされる独特な高揚感はかえって新鮮に感じられました。


紙ジャケのデザインと同じものはAmazonではみつからず。


こちらが有名なブラームスのピアノ曲全集

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

The Decca Sound を聴く その22 カラヤンの「惑星」ほか

22枚目のCDです。

ホルスト:組曲[惑星」/同:どこまでも馬鹿な男からバレエ音楽/同:エグドン・ヒース
演奏: 指揮・・・ヘルベルト・フォン・カラヤン、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(惑星)、指揮・・・サー・エイドリアン・ボールト、ロンドン交響楽団(惑星以外)
録音: 1961年9月、ソフィエンザール、ウィーン(惑星)、1961年3月、キングズウェイホール、ロンドン(惑星以外)

1組曲「惑星」 Op.32火星
2組曲「惑星」 Op.32金星
3組曲「惑星」 Op.32水星
4組曲「惑星」 Op.32木星
5組曲「惑星」 Op.32土星
6組曲「惑星」 Op.32天王星
7組曲「惑星」 Op.32海王星
8どこまでも馬鹿な男 Op.39導入部 - 地の精の踊り
9どこまでも馬鹿な男 Op.39水の精の踊り
10どこまでも馬鹿な男 Op.39火の精の踊り
11エグドン・ヒース Op.47

 ホルストの作品を集めたCDです。今までのCDと違うのはボーナストラックが全く違う演奏者、ということ。50枚の中に入らなかった、英国の大御所、サー・エドリアン・ボールトをどこかに入れたくて作曲者がホルストだということでこのカラヤンのCDに入れた、というのは深読みしすぎでしょうか。しかしこのボーナストラック、思わぬ拾いものという感じで楽しく聴けました。録音も良いです。

 ところで、この50枚のデッカのシリーズ、やはり自国である英国の作曲家や演奏家を積極的に取り上げる傾向がみられると思います。ホグウッドのところではモーツァルトではなくパーセルでしたし、このカラヤンもベストワンといったときにはR.シュトラウスのツァラトゥストラ、とかヴェルディのオテロのハイライト、などという選択肢もあったと思います。やはりここでもイギリスの作曲家ホルストが取り上げられています。

カラヤンの惑星は、ベルリンフィルとのデジタル録音もありますし、演奏の精度や細かな詰め完成度では他にも優秀な演奏もあると思いますが、このウィーンフィルとの録音は「惑星」という曲の知名度を上げたという意味で歴史的にも価値の高い演奏といえるでしょう。

 火星の最初で弦楽器全員が一斉にのコルレーニョ奏法(弓の毛の部分ではなく、木の部分で弦を叩くように弾く奏法)で五拍子のリズムを刻む部分がありますが、ソフィエンザールのホールが眼前に広がるかのような空気感の感じられる録音には感服します。デッカが録音するとたとえウィーンフィルでも、華麗で絢爛な現代的なサウンドになってしまうのですが、水星の途中で出てくるヴァイオリンとチェロのソロの艶かしさなんはやはりウィーンフィルっぽさを感じます。

   
紙ジャケのデザインはこれ   在庫ありですね。 

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

The Decca Sound を聴く その21 ヤンセンが弾くヴァイオリン協奏曲

21枚目のCDです。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲/ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
録音: 2009年7、8月、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルグ(ベートーヴェン)、2009年7月、アビーロード・スタジオ1、ロンドン(ブリテン)
1ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.60第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
2ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.60第2楽章 ラルゲット
3ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.60第3楽章 ロンド - アレグロ
4ブリテンヴァイオリン協奏曲 Op.15第1楽章 モデラート・コン・モート
5ブリテンヴァイオリン協奏曲 Op.15第2楽章 ヴィヴァーチェ
6ブリテンヴァイオリン協奏曲 Op.15第3楽章 パッサカリア - アンダンテ・レント

 2009年の録音をこの50枚組のBoxに入れてくるDeccaの太っ腹というか、この若いアーティストを売りたいという商業的意図も感じるのですが、ほとんど最新録音といえるこのCDが一枚当たり200円以下で聴けたことにまず幸運を感じました。

 ジャニーヌ・ヤンセン(1978 -)は現在世界で最も人気のあるヴァイオリニストの一人といってもいいでしょう。オランダ出身で「芸術性と美貌を兼ね備えた」という表現がよく用いられています。「美貌」の基準なんていうものは当然人によって異なるとは思いますが、現役の美貌ヴァイオリニストということでは、他にはアナスタシア・チェボタリョーワ(1972 - )やニコラ・ベネディッティ(1987 - )なども挙げられるでしょう。そんな中でヤンセンが現在世界の檜舞台で大活躍しているのは、2003年にDeccaと専属契約をしたことも一つの理由になっているのでは、と思います。

 彼女の経歴を見るといくつかの受賞歴はあるものの、チャイコフスキーやロン・ティボーのような有名なコンクルールで優勝したというなことはなく、早くから地元のコンセルトヘボウのソリストとして招聘されるなどしてキャリアを築いて来た、いわゆるコンクール非依存型キャリアと言えると思います。日本でもN響に招かれて、ブルッフやチャイコフスキーの協奏曲を披露しています。

 ベートーヴェンの冒頭のティンパニはドイツ・カンマーフィル独特のもので、皮と硬いバチによる不思議な響きがします。金管とのトゥッティでは余り気になりませんが、冒頭の完全なソロで聴くとちょっと不思議な感じです。ヤンセンの演奏は若々しく張りがあって瑞々しい音色。高音部の響きの美しさをよくとらえた録音で、丁寧に、そしてのびのびと弾いている印象を受けます。

 やはりこのCDの聴きどころはブリテンでしょう。デビュー当時からこの曲を録音したい、と本人が熱望していたそうで、特別のこだわりが感じられる、気合いの入った演奏になっています。特に第2楽章のカデンツァは魂のこもった名演で、ロンドン交響楽団も緊張感のある伴奏で支えています。


紙ジャケのデザインはこれ

     
確かに美貌を売りにしているようなジャケットですな。

テーマ : クラシック
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Author:かるべりゅういち
子供の頃からクラシック音楽を聴き始めて30年になります。職業は普通の会社員です。今はもっぱら自宅でDVDやBS放送で音楽鑑賞しています。

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