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ブーレーズ、初めてウィーンフィルの指揮台に立つ(1992)

 ピエール・ブーレーズは指揮者であると同時に、20世紀の現代音楽の重要な作曲家の一人でもあります。今はもっぱら指揮活動での活躍が目立つピエール・ブーレーズですが、彼は1978年ごろから、IRCAMとアンサンブル・アンテルコンタンポラン創設のために指揮活動をほとんど行わなくなっていました。

 彼の指揮者としての実力は1970~80年代のクリーブランド管やBBC響との名演、そしてバイロイトの革新的な「指輪」などですでに広く認められていました。当時の音楽ファンの中には、もうブーレーズは指揮の分野に戻ってこないかも知れないと、残念に思っていた人も多かったと思います。

 ところが彼は1991年ごろから指揮活動を華々しく再開します。しかしその内容は意外なものでした。ドイツ・グラモフォン(DG)と契約を結び、ウィーンフィルやベルリンフィルを振るというのです。私が持っていたブーレーズのイメージは、伝統的な音楽を破壊していく前衛音楽の旗手、というものでしたから、保守本流のDGで伝統あるオケとの共演というのは、いったいどんなものになるのか想像できませんでした。

 そんな疑問へ回答になったのが一つのコンサートでした。1992年8月30日、ザルツブルグ音楽祭の最終日にブーレーズとウィーンフィル初めての演奏会が行われたのです。曲目は、ストラヴィンスキーの交響詩「うぐいすの歌」、ドビュッシーの夜想曲、ブーレーズ自作の「弦楽器のための本」、バルトークの「中国の不思議な役人」。超現代曲というわけでは決してないのですが、ウィーンフィルの演奏会のプログラムとしては十分先進的なものに感じられました。

 これよりも前にすでにDGとの録音は開始されていました。しかし、この8月30日の演奏会の様子はNHKテレビで放映されたために、CDで聴くのとは別次元の、鮮烈な印象を受けました。ブーレーズの指揮は非常にシンプルなもので、ほとんど拍子をとっているだけのように見えることもあります。しかし出てくる音は、鋭くかつ明晰でダイナミックで、ウィンナワルツをやるオケと同じとは思えない、斬新な響きがしていました。その後のブーレーズの活躍は今に続いていますが、私にとってこの演奏会の映像は、指揮者ブーレーズの復活を強く印象づけるものでした。

うーん、またしても廃盤? シカゴとのバルトーク クリーブランドとのドビュッシー
   

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テーマ : クラシック
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