スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

The Decca Sound を聴く その13 カーゾンとブリテンによるモーツァルトのピアノ協奏曲

13枚目のCDです。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/同 第27番
演奏・・・クリフォード・カーゾン、指揮・・・ベンジャミン・ブリテン、イギリス室内管弦楽団
録音・・・1970年7月、スネイプ、モールティングス コンサートホール、サフォーク、イギリス

1ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466第1楽章 アレグロ
2ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466第2楽章 ロマンツェ
3ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466第3楽章 ロンド アレグロ・アッサイ
4ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595第1楽章 アレグロ
5ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595第2楽章 ラルゲット
6ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595第3楽章 アレグロ

 これも名盤中の名盤。知的、完璧主義、孤高といった表現がよく用いられるイギリスの名ピアニスト、クリフォード・カーゾン(1907-1982)の代表的録音です。何度繰り返して聴くに値する稀有の演奏といってもよいでしょう。

 まず、カーゾンの完璧なピアにズム。音のタイミング、強弱、余韻の残し方など、徹底的に考え抜かれて、この瞬間に、この音色で、このダイナミックスでなければならぬ、という強い信念の元に紡ぎ出されたピアノの音は、聴く者にも毅然とした態度と集中力を要求しているようも思えます。透明で曇りのない、純粋なピアノの音がここにあります。

 次にブリテンとイギリス室内管弦楽団の伴奏。これを単に「伴奏」というべきではないのだと思います。カーゾンの演奏を真正面に受け止めて、こちらも一音一音吟味を重ねて到達した、究極の演奏という表現が当てはまります。完璧に統率されたアンサンブルによって大変格調高い演奏に仕上がっていて、たとえば単に四分音符が三つ続くところでも、ピアニストの指が離れるタイミングと、弓が弦から離れるタイミングと常にピタッとと揃えようとピアノの音を必死に聴きながら演奏している様子が目に浮かぶようです。

 そして優秀な録音。ピアノとオケの両方の明瞭さを、これほどまでに両立させた演奏は少ないと思います。とても1970年のものとはとても思えず、最新のデジタル録音にもひけをとらないといってもよいでしょう。

 聴きどころはいろいろありますが、たとえば第20番の第3楽章。最近の演奏スタイルでは、疾走するスピードで劇的な表現を誇張するような、いわゆる勢いで勝負的な演奏が好まれるような傾向にありますが、この演奏は、快速のテンポは緩めることなく、それでいて決して乱暴になったり過剰に熱くなることもなく、そして一音たりともおろそかにせず、理性と知性によって隅々まで神経の行き届いた、背筋のピンと伸びた演奏になっています。

 カーゾンによるモーツァルトの協奏曲は、他にケルテス、バレンボイム、クーべリックなどとの共演の録音が残っていますが、やはりこの演奏は別格。カーゾンとブリテンの強い信頼関係が感じられる、歴史に残る名盤ではないでしょうか。

          
紙ジャケと同じデザインはみつからず 10/22現在、品切れです
スポンサーサイト

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

カウンター
ブログ内検索
プロフィール

かるべりゅういち

Author:かるべりゅういち
子供の頃からクラシック音楽を聴き始めて30年になります。職業は普通の会社員です。今はもっぱら自宅でDVDやBS放送で音楽鑑賞しています。

少しでも多くの方に読んでいただけるように、いくつかのブログランキングに参加しております。
もしよろしければ、一日一クリックをお願いいたします。

にほんブログ村ランキング
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

にほんブログ村 クラシックブログへ

にほんブログ村


音楽ブログランキング

人気ブログランキングへ

最近の記事
CD・DVDの検索


HMVジャパン
↓こちらは英字入力のみ






Shop.TOL
by TSUTAYA online




Sony Music Shop
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング

FC2ブログランキング

Amazonライブリンク


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。