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The Decca Sound を聴く その11 シャイーのトゥーランガリラ交響曲

11枚目のCDです。

メシアン:トゥーランガリラ交響曲
演奏: 指揮・・・リッカルド・シャイー、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ピアノ・・・ジャン・イヴ・ティボーデ、オンド・マルトノ
録音: 1992年3月、コンセルトヘボウ大ホール、アムステルダム 
1I. 序章
2II. 愛の歌
3III. トゥーランガリラ
4IV. 愛の歌 II
5V. 星たちの血の喜び
6VI. 愛のまどろみの庭
7VII. トゥーランガリラ II
8VIII. 愛の展開
9IX. トゥーランガリラ III
10X. 終曲

 この演奏も、録音の素晴らしさゆえに後世に残る名盤になったといっても過言ではないでしょう。ダイナミックレンジの広さ、圧倒的な情報量、オンドマルトノの不思議な響き、調整音楽と無調音楽との交錯、東洋音楽と西洋音楽の融合など、いろんな意味で画期的であったメシアンの代表作、そして20世紀音楽の代表作の一つでもあるのがこのトゥーランガリラ交響曲です。

 この曲は、若手から中堅の意欲的な指揮者が自らの実力を世に問うための試金石のような存在として取り上げられてきた感があります。小澤征爾とトロント交響楽団の演奏は歴史的名盤の部類に入るでしょうし、日本でも最近では準・メルクルとN響、少し前ではチョン・ミュンフンと東京フィルなどが演奏会で取り上げています。CDではラトル、ナガノあたりが評判が高いようで、私は昔サロネンのCDも聴いたことがあります。このシャイー盤はそれらに勝るとも劣らない名盤と思います。

 この録音の成功は、エンジニアであるジョン・ダンカーリーの功績と言われています。ダンカーリーは1968年から1997年の間、Deccaの主席(上席?)バランスエンジニアの職にありました。彼の師匠であるケネス・ウィルキンソンはDeccaが電気録音を始めた1929年から1980年に引退するまでチーフエンジニアを務めた人物です。まさにDeccaの伝統を受け継いできたエンジニアといえるのではないでしょうか。

 そのダンカーリーの実力はこの録音でも遺憾なく発揮されています。シャイーが常任になる前のコンセルトヘボウの録音は主にフィリップスレーベルで聴くことが多かったのですが、そのときの豊潤で悠然とした音づくりとは全く対照的な、シャープで明晰な録音になっていることにまず驚かされます。やや乱暴な言い方ですが、Deccaが録音すると、コンセルトヘボウですらロンドン交響楽団のような音色なってしまうような、魔術ともいえる技術の凄さを感じます。CDのブックレットにはシャイーがトゥランガリーラ交響曲を録音する風景の写真が一枚載っています。オケは通常の舞台ではなく、1階の客席を取っ払った平土間に陣取っているのがわかります。自らのレコーディング哲学への絶対の自信とこだわりがなんとなく感じられます。

 リッカルド・シャイーは14歳で指揮を始めた早熟の天才で、1980年にウィーンフィルを振ったチャイコフスキーの交響曲第5番で華々しくレコーディングデビュー(初録音はもっと前であったが)して一躍有名になりました。彼もDeccaレーベルの元でキャリアを築いてきたアーティストの一人といえるのではないでしょうか。

   
紙ジャケのデザインはこれ 小澤征爾の歴史的名盤
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テーマ : クラシック
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