スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

The Decca Sound を聴く その10 ブリテンの戦争レクイエム

10枚目のCDです。

ブリテン:戦争レクイエム
演奏: 指揮・・・ベンジャミン・ブリテン、ロンドン交響楽団、ソプラノ・・・ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、テノール・・・ピーター・ピアーズ、バリトン・・・ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ、バッハ合唱団、ロンドン交響楽団合唱団(合唱指揮・・・デイヴィッド・ウィルコックス)、ハイゲート学校合唱団、オルガン・・・サイモン・プレストン、メロス・アンサンブル
録音: 1963年1月、キングズウェイホール、ロンドン
1永遠の安息 主よ、永遠の安息を彼らに与え給え  
2永遠の安息 家畜のように死んでゆく兵士たちに  
3怒りの日 その日こそ怒りの日である  
4怒りの日 夕べの大気を悲しげに  
5怒りの日 そのとき、この世を裁く  
6怒りの日 戦場で、ぼくたちはごく親しげに  
7怒りの日 慈悲深いイエスよ  
8怒りの日 汝の長く黒い腕が  
9怒りの日 怒りの日  
10怒りの日 罪ある人が裁かれるために  
11怒りの日 彼を動かせ  
12奉献文 栄光の王、主イエス・キリストよ  
13奉献文 かくて、アブラハムは立ち上がり  
14聖なるかな 聖なるかな、聖なるかな  
15聖なるかな 東方から一筋のいなずまが  
16神の子羊 かりそめにも爆撃された  
17われを解き放ち給え 主よ、かの恐ろしき日に  
18われを解き放ち給え ぼくは戦闘から脱出して  
19われを解き放ち給え さあ、もう眠ろうよ  

 これも有名すぎる名盤中の名盤。ピアーズ、F.ディースカウ、ヴィシネフスカヤは作曲当時からソリストに想定されていたとのこと。初演から間もない時期に、作曲者の理想の演奏を実現すべく、Deccaレベールが作曲者の希望通りのキャストを揃えて万全の体制で臨んだセッション録音でした。この記念碑的な世界初録音によって、「戦争レクイエム」という曲が名実ともに後世に残るブリテンの最高傑作となった、といっても過言ではないでしょう。

 ステレオ録音以降の時代に自ら指揮して録音の残している作曲家は何人かいますが主に二つのタイプがあると思っています。バーンスタインやブーレーズのように指揮者としての活動のみでも立派な功績があるタイプと、ストラヴィンスキーやブリテンのように、主に自らの音楽を具現するために指揮活動を行っていたタイプです。ブリテンにはモーツァルトを指揮した録音などもありますが、この1963年のセッション録音は、当時の自分の新作を自ら指揮をすることで優れた「音源」として未来に残したいという特別な執念のようなものが感じられます。

 LPが発売された時の世間の受け止め方はどうだったのでしょうか。1963年当時のことは私自身知る由もないのですが、たまたま私が持っていたレコード芸術誌創刊30周年記念の付録「レコード芸術推薦盤全記録」(上巻)に初発売の時のコメントが載っていました。

 「恐ろしい曲である。胸がつぶれそうな曲である。イギリスの詩人オーウェンの死も胸を裂くような魂の叫びが込められている。ブリテンの意図したこの曲の構想のどこかに、バッハのマタイ受難曲のコピーを見る。バッハの構想の上に立って12音技法と対位法を絡ませながら、20世紀最高のレクイエムが完成された。」

 当時の衝撃がよくわかるコメントと思います。バッハとの関連を感じるところまで私の感性は高くないようですが。また、私が1980年代に入手したLPレコードにのライナーノーツに録音プロデューサーのカルショーのコメントが載っていました。

「(前略) 前面には二人の男性ソリストと室内オーケストラが置かれていて、全曲を通じてオーウェンの死の部分を受け持つ。(中略) このグループの奥にはミサそのものを受け持つ大きな一団が位置する。つまり、ソプラノ独唱者とフル・コーラス及びフル・オーケストラである。彼らは典礼の形式に従った哀悼の表現を担当する。(中略) 更に、より奥の方に離れて児童合唱とオルガンが置かれる。それは、天からきこえる御声の伝える純潔と無垢の神秘であって、戦争の世界から限りなく隔たったものである。(後略)」

 そんな風にイメージして聴くと確かにその通りの音場が展開されている感じがします。この録音もショルティの指輪などとも同様にカルショーなくしては語れないものの一つと思います。

 最近では小澤征爾がサイトウキネンフェスティバルで取り上げたことによって、重苦しく深刻な内容のこの曲の知名度もぐんと上がったのではないでしょうか。

   
あまりにも有名なジャケット この演奏で最近また注目されるように
スポンサーサイト

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

カウンター
ブログ内検索
プロフィール

かるべりゅういち

Author:かるべりゅういち
子供の頃からクラシック音楽を聴き始めて30年になります。職業は普通の会社員です。今はもっぱら自宅でDVDやBS放送で音楽鑑賞しています。

少しでも多くの方に読んでいただけるように、いくつかのブログランキングに参加しております。
もしよろしければ、一日一クリックをお願いいたします。

にほんブログ村ランキング
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

にほんブログ村 クラシックブログへ

にほんブログ村


音楽ブログランキング

人気ブログランキングへ

最近の記事
CD・DVDの検索


HMVジャパン
↓こちらは英字入力のみ






Shop.TOL
by TSUTAYA online




Sony Music Shop
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング

FC2ブログランキング

Amazonライブリンク


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。