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ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その6

J.S.バッハのロ短調ミサが収録された、6枚目のCDを聴きました。演奏者は以下の通り。

指揮・・・トーマス・ヘンゲルブロック
フライブルク・バロック・オーケストラ
バルタザール=ノイマン合唱団

7枚目との2枚組みです。

 私が最初にロ短調ミサを聞いたのは、カール・リヒターとミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団のものでした。私の少年時代は、とにかくバッハはまず、リヒターを聴くべし、と言われていた時代です。主要なバッハの曲は、器楽曲でも声楽曲でもまずリヒターを聴くようにしていました。背筋を伸ばして拝聴しないと失礼に思うような威厳がある演奏に圧倒された記憶がありあります。

 次に聴いた、ロ短調ミサは、カラヤンとベルリンフィル&ウィーン楽友協会合唱団のものでした。大ホールいっぱいに充満する分厚い響きの荘厳さに、さすがカラヤンとベルリンフィルだ、と感動していました。

 つまり、バッハの宗教曲は絢爛豪華かつ重厚な響きで聴くということが、長い間、自分の中での標準となっていたわけです。

 最近では、合唱というよりは声楽アンサンブルのスタイルも増えてきて、だいぶ慣れてきました。コープマンやガーディナーなんかのCDも買ってきていろいろと聴き込んできて、過去のしがらみからようやく吹っ切れてきたような気がします。

 当録音も小編成のスタイルに属するものですが、こういう演奏に接すると、聴くたびに必ずどこかに新しい発見があって面白いものです。

 たとえば、グロリアの第7曲はアルトが歌う、オーボエダモーレのオブリガートつきのアリアなのですが、この演奏ではこのアルトとオーボエダモーレが音色的にも音楽的にも絶妙に溶け合っています。大人数のなかの遠く離れた2人ではなく、すぐそばで対話しているような演奏です。バッハがこの組み合わせを選んだ理由がわかったような気がしました。その次の第8曲もそうです。バスが歌う、コルノ・ダ・カッチャのオブリガートつきのアリアですが、これも絶妙にはまっています。

当録音 2枚組です。   昔の定番リヒター     カラヤンとベルリンフィル
    
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その5

J.S.バッハのモテット集が収録された、5枚目のCDを聴きました。曲目と演奏者は以下の通り。

モテット BWV.225-230

モテット第1番「主に向かいて新しき歌を歌え」
         Singet dem Herrn ein neues Lied BWV225
モテット第5番「来たれ、イエス、来たれ」
         Komm, Jesu, komm BWV229
モテット第3番「イエスよ、わが喜び」
         Jesu, meine Freude BWV227
モテット第2番「御霊はわれらが弱きを助け給う」
         Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf BWV226
モテット第4番「恐るるなかれ、われ汝とあり」
         Furchte dich nicht, ich bin bei dir BWV228
モテット第6番「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」
         Lobet den Herrn, alle Heiden BWV230

指揮とリュート・・・コンラート・ユングヘーネル
カントゥス・ケルン

 J.S.バッハのモテットは全6曲とされています。独立した器楽パートを持たないため、アカペラで演奏されることもあります。特に第3番は構成がとても凝っていて、技巧的に書かれていることで有名です。名演奏を残すのは大変だと思います。でも古今の著名な演奏家がこぞって挑戦しているので数々の名盤があります。

 このモテットという曲、教会の聖歌隊のような、いわゆる合唱団による大勢での演奏もある一方、ヒリヤードアンサンブルのような声楽アンサンブルのスタイルでのCDもあります。大編成の合唱団の演奏で聴くと、壮大、重厚、堅牢な曲という印象になりますが、小編成の演奏で聴くと、凝縮された、緻密な曲という印象になるのが面白いところです。

 さて、このCDでは声楽は各パート一人ずつで演奏されています。つまり8人で歌っていて、ジャケットにはすべてのメンバーの名前が書かれています。器楽パートはオルガンと指揮者(リュート)も入れて11人。器楽付きの編成としてはほとんどミニマムだと思います。

 大変耳あたりの良い、心地よい演奏です。女声パートの高音部がとても柔らかく透明で、嫌味のない適切なヴィブラート、そして正確無比な音程とバランス。器楽パートがあくまで控えめで補助的な役割に徹しているのも成功しているように思います。

当録音の単売     大編成による往年の名盤 ガーディナーによる秀演
  

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その4

 J.S.バッハの「音楽の捧げもの」が入った、4枚目のCDを聴きました。曲目と演奏者は以下の通り。

 音楽の捧げ物 BWV.1079
  ヴァイオリン・・・シギスヴァルト・クイケン
  フルート・トラヴェルソ・・・バルトルド・クイケン
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・・・ヴィーラント・クイケン
  チェンバロ・・・ロベール・コーネン

 おそらく、この曲のベスト盤といってもいいのではないでしょうか。クイケン兄弟の録音としては1974年のレオンハルトとの盤もありますが、こちらは1994年の録音です。

 この曲と「フーガの技法」は、何かと意味ありげで、謎解きの要素もある、そしてなんとなく近寄りがたく、かつ神秘的で、でも大好きな曲です。「音楽の捧げ物」というネーミングからして、意味深長です。譜面を見ながらCDを聴くと、今更ながら、バッハはどうしてこんな曲が書けてしまうのだろう、なんていう想いが深まります。

 やはり聴きどころは3声と6声のリチェルカーレ、そしてトリオ・ソナタでしょうか。このうち6声のリチェルカーレについては、いろいろな編成で演奏された例があります。チェンバロのみで6つのパートを弾く、なんていうのもあります。上述の旧盤ではレオンハルトがやっていました。でも私は器楽のアンサンブルで聴くのが好きです。楽器が違わないとどのパートが何をやっているかが素人の私には非常に判りにくいからです。

 さてこの演奏、最初はチェンバロで始まったので、もしかして、と思いましたが、そのうちヴァイオリンとかフルートが入ってきてほっとしました。

レオンハルトとの旧盤   1994年の当録音      DVDもあるんですね
  

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その3

 J.S.バッハのゴールドベルク変奏曲が収録された、3枚目のCDを聴きました。演奏はグスタフ・レオンハルト。1976年の録音です。

 レオンハルトは1928年生まれですから、今年で80歳になりますが、昨年は来日演奏会もやっていて、まだ現役であるところに頭が下がります。アーノンクール(1929-)と並んで、古楽の重鎮ともいえる存在です。1976年の録音当時はまだ50代。まさに脂の乗りきった頃の録音です。音質も最新のデジタル録音と比較しても、特に古いとは感じません。

 レオンハルトのゴールドベルクは3種の録音があります。モノラル時代(ヴァンガード)、1964年(テルデック)、そしてこの録音です。チェンバロの名工として知られる、ブランシェの楽器のコピー(ダウト作、1975年)を使用しています。

 グールドなどの超特急の演奏を聴きなれていると、レオンハルトの演奏はまるで別世界の演奏です。テンポがとてもゆったりに思えます。でも繰り返しがされていないので、トータルの演奏時間が47分程度で、ちょうど良い感じになっています。これが全部リピートありだったらちょっと長すぎ、と感じたかも知れません。「悠然」「典雅」「高貴」という言葉がふさわしい、堂々とした名演奏だと思います。

第1回目の録音       2回目(再発盤もあり)  3回目の演奏(当録音)
  

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その2

 J.S.バッハのオーボエ協奏曲が入っている、2枚目のCDを聴きました。曲目は以下の通り。

ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060
オーボエ協奏曲BWV49、169
オーボエ協奏曲 BWV1055
オーボエ協奏曲 BWV1056

オーボエとオーボエ・ダモーレ・・・ハンス=ペーター・ヴェスターマン
ヴァイオリン・・・メアリー・ウティガー
カメラータ・ケルン

 バッハのBWV番号はジャンルごとに分かれています。49や169というのはカンタータの作品番号ですので、編曲されたものかな、というのがわかります。1055にはオーボエ・ダモーレが使われています。

 バッハの協奏曲は、ヴァイオリンのための、とかチェンバロのための、とかオーボエのための、とかいろいろあるのですが、お互いに原曲と編曲の関係にあるものもあって、結構複雑です。解説を読んで、どれが原曲だったかということを一度は理解するのですが、しばらく経つと、あれどっちが原曲なんだったっけ、と忘れてしまいます。これは私がずぼらなせいもありますが、きっと原曲でも編曲でもそれぞれ魅力があって、甲乙つけがたいせいだからだろうと勝手に納得しています。

 ヴェスターマンはバロック・オーボエの名手。バロック・オーボエというと、音程や音色が不均一で演奏するもの大変なんだな、と思ったりすることも多いのですが、この演奏に限ってはそんなことは全くありません。大変に柔らかく、優しい音色で、余分な刺激がありません。うっとりするような魅力がある音色です。カメラータ・ケルンの伴奏も小気味よく俊敏で、センスが良いです。

レギュラー盤はこちら   ヴェスターマンとMAK  モーツァルトの協奏曲
   

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX その1

 エマヌエーレ・アストルガ(1681-1736)フランチェスコ・ドゥランテ(1681-1736)ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)の作品が入っている、1枚目のCDを聴きました。曲目は以下の通り。

・ドゥランテ マニフィカト 変ロ長調
・アストルガ スターバト・マーテル
・ペルゴレージ 「主よ、あなたに告白します」

指揮・・・トーマス・ヘンゲルブロック
フライブルク・バロック・オーケストラ
バルタザール=ノイマン合唱団

 アストルガが入っているのでアルファベット順で1枚目になったということなのでしょう。

 さて、曲についての予備知識はほとんどなしです。この50枚組みのCD、値段が安いだけあって、詳細な解説書はありません。でも普段から他のCDだってろくに解説書を読んでいないのでまあ、関係ないか。

 3人ともすべてイタリアの作曲家です。夭逝したペルゴレージを以外はほぼJ.S.バッハと生没時代が重なります。曲想としては、全体的に明るくて開放感があります。オケも合唱も小編成で、各パート数人、といったところでしょうか。伴奏パートが和声的で、塊のようになって前面に出てくる感じで、テンポも前向きで躍動感があります。前古典派を予感させる盛期イタリアバロック、というところでしょうか。

 月並みですが、やはりペルゴレージが気に入りました。最後の曲の「アーメン」というところ、技巧的で聴いていて面白かったです。(「アーメン」にこめられる宗教的感情が沸かないので、「面白い」という表現になってしまうのですが。)

 レギュラー盤はこちら   こっちの方が安い  
  

テーマ : クラシック
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ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOXが届いてしまいました

 ついに届いてしまいました。ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX。50枚組みです。圧巻です。各CDが紙のジャケットに入っていて、確かに50枚ぎっしり入っていました。スペース的には助かります。作曲者のアルファベット順に並んでいて、中身を確認しようかと思いましたがやめました。1枚取り出すと、元のところに戻すのが大変だからです。

 これからすこしずつ聴いていこう思います。CDを蒐集する目的は、やはり聴くためだと思っています。コレクター、またはホルダーというもの崇高な趣味だと思いますが、私はできる限りリスナーでありたいと思っています。少年時代は購買力<音楽を聴く時間でしたが、今は逆です。

 このブログで聴いた感想や思いなどをすこしずつ書いてみたいと思います。最近忙しくてブログの更新もやや滞り気味なので自信はありませんが。

HMVではもう売り切れ?アマゾンやTowerではまだ買える?
でも慌てなければ、ディスクユニオンやレコファンなどで
中古で沢山でてくるかも知れませんね。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

弦楽四重奏曲を大編成のオーケストラで聴く

 昨日のつづきです。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弦楽オーケストラで、という演奏では有名なものがあります。バーンスタインがウィーンフィルを指揮した演奏で、第14番と第16番です。

 ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲には独特の世界があります。決して娯楽的な曲ではなく、たとえば、アマチュア演奏家が気軽に手を出せるものではありません。曲想は変幻自在、深刻であったかと思うと、次の楽章では、ふっと肩の力が抜けて軽快な曲想になったりと、一筋縄ではいきません。
でも聞き込んでいくと、次第にその奥深さのとりこになって。。。というような曲であるというのが私の印象です。
 純室内楽的でもあるし、壮大な管弦楽的な要素もあるし、という曲だと思いますので、これを弦楽合奏という編成に膨らました演奏を好むか好まざるかは、多分意見の分かれるのではないでしょうか。

 この演奏を聴いて判るのは、何といってもバーンスタインがベートーヴェンに対して深い敬愛、というか尊敬を持って接している、ということなのではないでしょうか。この感情にウィーンフィルのメンバーが共感を持って応えている、そんな演奏に聴こえます。

バーンスタインの名演 このシリーズで映像もあったのですが
 

テーマ : クラシック
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ベートーヴェン ハンマークラヴィーアソナタの管弦楽編曲

 昨日に引き続いての話題です。ベートーヴェンのピアノソナタを管弦楽用に編曲した例として、第29番「ハンマークラヴィア」をオケ用に編曲した演奏がある、というお話です。

 編曲者はフェリックス・ワインガルトナー。フルトヴェングラーよりも古い指揮者です。ベートーヴェン解釈の権威ともいわれた人で、SP録音での交響曲全集も残しています。

 感想としてはやや複雑です。ピアノの原曲とはだいぶ雰囲気が違って聴こえます。鍵盤楽器らしい躍動感がだいぶ後退してしまいます。ピアノのパートを弦楽器に渡してしまうと、どうしてもレガート奏法が主体になってしまうからだと思います。

 でも、ところどころでは、なるほどと思わせるようなベートーヴェンらしい響きが現れます。また弦楽器と管楽器の使い分けをどうするかなども、興味深く感じられます。ワインガルトナーがベートーヴェンの管弦楽法をどのように理解していたかを垣間見れる、という意味では貴重な録音だと思います。一番残念なのが、録音技術が貧弱なことです。昔のことですのでいたし方ないのですが。

 比較になるかどうかはわかりませんが、ブラームスではピアノ四重奏曲第1番のオケ編曲版がしばしば演奏会でも取り上げられていて、CDも沢山でています。このハンマークラヴィーアも一つくらい現代の録音があってもよいのでは、と思いますが、まだ出会えていません。

全集の中に入っています 単発でも出ています   原曲の重厚な演奏
   

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ベートーヴェンのピアノソナタのオーケストラ編曲

 3/4の記事の続編です。ベートーヴェンの交響曲のピアノ用編曲を取り上げましたが、今度は逆のパターンを探してみます。ピアノソナタを管弦楽用に編曲したものです。多分、最も有名なのが、8番「悲愴」の第2楽章。これはポピュラ-にも編曲されているので、ここでは除外します。

 私が探した限り、見つかったのは2つです。いずれも古い録音で、古き良き時代が感じられるものです。現代ではやはり、流行らないのでしょうか。

 一つ目は第14番「月光」の第1楽章です。幻想的な緩徐楽章です。編曲はレオポルド・ストコフスキー。トランスクリプションの大家です。自演の古い録音もあるのですが、後世の指揮者の新しい録音もいくつかあります。

 ピアノの点描的は音列ではなく、弦楽器のレガート奏法で演奏される「月光」は、原曲の印象とはだいぶ違いますが、これはこれで面白いと思います。あわよくば全楽章の編曲を聴いてみたいとも思いますが、多分3楽章なんかはオケへの編曲は不可能と思うし、あまり魅力的になる感じがしません。

 もう1曲。これは第29番なのですが、その話はまた次の機会に。

サヴァリッシュの録音   Kunzelとシンシナティ    自作自演もあります
  

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アコーディオンの魅力 クラシック・バスカーズ

 クラシックバスカーズとはフルートまたはリコーダーを持ち替える演奏者、マイケル・コプレイと、アコーディオン奏者1名で編成される演奏団体です。

 演奏する曲目はクラシックの名曲のパロディです。一つの演奏会で20~30曲くらい。ですから1曲あたり平均2~3分です。普通に考えるとパロディになりそうにない古今の名曲、たとえばベートーヴェンの交響曲やストラヴィンスキーの春の祭典などもネタにしてしまう、すごい2人組です。

 主にメロディーを担当するマイケル・コプレイの演奏技術は大したものです。各種リコーダーやフルートを持ち替えて吹くのは当たり前で、オカリナやパンフルート、はたまた、どこの国ものかわからない民族楽器のようなものまで、30種類くらいの楽器をこなします。テンポも軽快で、いかにも簡単そうに吹くところに聴衆は感心し、圧倒されてしまいます。

 一方、伴奏に徹していて、一見目だたないイメージのアコーディオン。むしろこっちの方が大変なんでは、と思います。なにせ、クラシックのオーケストラの名曲のメロディー以外のパートを全部担当しているわけです。この団体の演奏はユニークでジョークにあふれているだけではなく、オケの中にある必要な和音ときちんと拾って、ちゃんと原曲がイメージできる響きをつくっています。これがアコーディオンの凄さだと思います。

 しかし、この2人、いつもすべて暗譜で演奏しています。もちろんピアニストだって指揮者だって暗譜して演奏するわけですが、編曲されて転調されているもの、古いもの、新しいもの、ギャグが盛り込まれているもの、それらの曲順も含めてすべて覚えているわけですから、大したものです。まあ、同じネタを何10回、何100回と繰り返しながら世界中を旅しているうちに体にしみついてしまうのかも知れませんが。

昔のメンバーでのCD(4枚組!)
なんと120曲以上も入っています
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テーマ : クラシック
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アコーディオンソナタを聴く

 カレヴィ・アホ(Kalevi Aho、1949-)のアコーディオン・ソナタを聴きました。アホはフィンランドの現代音楽の作曲家で、交響曲を10曲以上書いている多作家です。アコーディオンの独奏曲、しかも現代音楽、ということで興味を持ちました。

 第1番と第2番「Black Birds」の2曲が入っています。演奏者はMarjut Tynkkynen。女性奏者のようです。1994年の録音で、オンマイクでありながら残響も豊かで、なかなか良い音です。

 おなじジャンルの曲を他に聴いたことがないので、曲がすぐれているとかの感想は持ちにくいです。楽しげというわけでもなく、どちらかというと恐い感じの曲想です。でも面白かったです。この楽器の表現力の幅広さに不思議な魅力を感じました。

 他の鍵盤楽器と違う点がいくつもあります。たとえば強弱。ピアノは鍵盤をたたいた瞬間から音は減衰していく一方です。オルガンは鍵盤を押している間は音が平坦に出ていますが、出ている間の強弱はありません。

 アコーディオンは自分でふいご(正式には何ていうのでしょうか)を動かしているわけですから、クレッシェンドとかデクレッシェンドの自由度があります。まるで呼吸をしているような独特の音のふくらみがあります。

 それでいて鋭い音、やさしい音など、音色もかなり変幻します。ファゴットのようなブイブイした音から、邦楽の笙のような音まで、いろんな音が聴こえて面白いです。また同時にたくさんの音も出せそうですし。

このCD、入手しにくいようですナクソスのミュージックライブラリーで聴くことができます。

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ベートーヴェン交響曲全集 往年の名盤が激安で

 昨日の記事の続きです。ベートーヴェンの交響曲のCDですが、往年の名盤が安く変えてしまうことは、好ましいこととはいえ、少年時代にフルヴェンの全集を小遣いを叩いて買ったときに興奮した記憶を思い出したりしますと、ちょっと複雑な気持ちになります。

 少年時代、定番と言えば、トスカニーニやワルターなどでした。前述のフルトヴェングラーは、実は全集がなかなか出てきませんでした。彼はスタジオ録音で全曲を残していたわけではなかったので、8番はストックホルムフィルだったしります。2番の録音が最後まで発見されず、ようやく全集として発売されたときには、すでに死後20年くらいは経っていたと思われます。

 その後、カラヤン、ベーム、バーンスタインなどが出揃って、選択肢が増えてきました。でもその頃LPでそろえようとすると、10000円以上はしていたはず。少年時代の私の小遣いからすると、おいそれと買えるものではありませんでした。

 少年時代と中年おやじの経済力の差と、実売価格の違いを考慮すると、ベートーヴェンの交響曲全集を購入することの重みは多分1/10以下に低下しているような気がします。ベートーヴェンの価値自体が下がっているわけではないのですが、なにかそういう錯覚をいだいてしまうこともあります。

これが2000円台とは トスカニーニはもっと安い フルヴェンだって3000円だ
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クュイタンスはさらに安い ワルターだってこの通り
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テーマ : クラシック
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ベートーヴェンの交響曲全集 どれから聴くか

 最近のCDの輸入廉価盤の攻勢には目を見張るものがあります。ベートーヴェンの交響曲全集なんかは往年の名盤が2000円代から手に入ります。すごい世の中になったと思います。

 昔はバラで1枚ずつ買っていくことが多かったのですが、こう安く買えるようになってくると、ええい、めんどくさい、とばかりにいきなり全集で手に入れることが多くなってきました。いわゆる「大人買い」という買い方なのかもしれませんが、金額的には子供でも買える値段です。

 で、とりあえず買ってみて、どれから聴くか。皆さんはどうしているのでしょうか。1番から順番に、という人も多いかも知れませんが、私はせっかちなのか、順番で聴くことはほとんどありません。奇数の有名どころ(3,5,7,9番)と4番のどれかから始めて、疲れたらちょっと気分直しに1,2,6,8,などを聴いて、最後に9番というのが一つのパターンになっています。

 最近ではいくつか聴いてみて、気に入らなければ全部聴かずにお蔵入り、なんていうもったいないケースもあります。そういうことも考えると、全集を買う、という行為は、とりあえず、オンデマンドの状態にしておくことなのかも知れません。

 たとえとして、ちょっと違うかもしれませんが、ベートーヴェン交響曲全集をどれから聴くかということ、寿司屋に入って何から食べるか、というのとちょっと似ているかも知れません。選択の自由がこちらにあって、好きなものを好きなだけ食べてやめられる、というのがCDで聴くという行為となんとなく似ていると思います。
   
ブロムシュテットも激安 ペーターマークの指揮  マゼール盤もこの安さ
   

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カラヤンの「1812年」と「ウェリントンの勝利」

 昔、LPで聴いた演奏の話です。カラヤンはいわゆる通俗名曲もたくさん録音していて、決して手抜きをしなかった、というようなことがよく言われています。この盤もそういもののひとつだと思います。

 LPの時代は表と裏のカップリングが重要でした。カラヤン盤は、チャイコフスキーの序曲「1812年」とベートーヴェンの戦争交響曲「ウェリントンの勝利」という組み合わせは当時、なかなか的を得たものだと思いました。ただし、現在この組み合わせによるCDはほとんど見かけません。多分、後者は駄作であるとの位置づけからだとおもいます。この、現在でほとんど聴くことができない曲をカラヤンがしっかり録音している、というところがすごいと思います。

 前半の「1812年」は冒頭の中低弦の部分が合唱に置き換わっているのが特徴です。ドン・コサック合唱団という団体が歌っているのですが、これがなかなか雰囲気が出ていて、よいです。特にバスのパートが重厚で、いかにもロシアという感じで曲想にあっています。

 後半の「ウェリントンの勝利」は今となっては貴重です。軍楽隊の描写や戦争のシーンなどは、結構よくできていて、捨てたものでもないと思ってしまいます。CDでの再発売はないのでしょうか。

 この演奏に共通するのは、どんな曲でも、常にカラヤン・サウンドが鳴り響いているということです。ベートーヴェンはブラームスの名盤で聞けるゴージャスな響きが、こういう曲に惜しげもなく使われていることに、当時いたく感服した記憶があります。

いろんな組み合わせで   これってもしかして   ウェリントンの勝利
  

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ベートーヴェンの第九の第4楽章のレシタティーボのテンポ

 ベートーヴェンの第九の第4楽章の冒頭、最初の喧騒が終わったあと、低弦だけで弾く、あの劇的なメロディーのところです。往年の名指揮者の演奏では、思い入れたっぷりにテンポを揺らして演奏しています。そういう演奏にずっと慣れ親しんでいました。

 でもスコアを見ると、至極単純に書いてあります。古典派のきょくなんだから、譜面どおりのテンポで弾いてみたらどうなるのか、というのは興味があるとことろでした。

 そんな疑問に答えてくれた演奏がノリントンやグッドマン、マッケラスらの演奏でした。最初はなんだかあっけない感じで、拍子抜けというか肩透かしをくらった感じがしましたが、何度も聴くと、この刺激的な演奏が逆に病みつきになってしまって、他の普通の演奏が物足りなくなってしまうから、人間の感覚というか、慣れというのはふしぎなものです。

 ノリントンは昔、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの全集がありましたが、最近ではシュツットガルト放送交響楽団との新しい全集が出ています。ここでも第九の斬新なテンポは健在です。録音もよくて、各パートが細部までよく聴き取れます。こういう演奏をスコアを片手に聴くものよいものです。

ノリントンの旧盤です    こちらが新盤です    マッケラスも面白い
  

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ブルックナーの後継者?リヒャルト・ヴェッツの交響曲

 リヒャルト・ヴェッツ(Richard Wetz 、1875-1935)はドイツの作曲家。交響曲が3曲あってCDも出ています。ドイツのレコード会社、cpoはこういう作曲家にも注目している、意欲的なレーベルです。

 ブルックナーの特徴のひとつは、いわゆる2拍3連という独特のリズムにのった主題です。たとえば交響曲第1番の第1楽章の第2主題。いかにもブルックナー風です。ただし、ブルックナーほどの剛直感はなく、やや叙情性が加わった不思議な雰囲気です。

 もうひとつのブルックナーの特徴はスケルツォの構成というか盛り上がり方。最初はpで淡々とリズムを刻みながら、すこしずつ主題が顔を出して、fに向かって盛り上がっていく、という、あの乗りです。友人で「ブルックナーのスケルツォなんてみんな同じじゃないか!」と乱暴なことを言っている人がいましたが、少しはわからないでもありません。このヴェッツのそれぞれの交響曲にもそんな雰囲気のスケルツォがあります。

 ヴェッツの交響曲はブルックナー風のところもありますが、金管が咆哮してオルガンのような重厚な響きが聴くものを圧倒する、というのとはちょっと違います。叙情的なやさしさが漂っています。ブルックナーというブラックコーヒーに生クリームと砂糖を加えて、飲みやすくしたような。。。ちょっと違いますか。

 また曲の途中ではすこし後期ロマン派や近代の曲想に迷い込んだかと思うとまた戻ってきたりと不思議な雰囲気があります。やや一貫していないところがマイナーである理由なのかもしれませんが、たまにはこういうのを聴くのも面白いです。交響曲のほかにはレクイエムもよさそうです。いつか聴いて見ようと思います。

  交響曲第2番        交響曲第3番        レクイエム
   

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ハイドンの交響曲をファイ指揮のハイデルベルク響で聴く

 ヘンスラーレーベルから出ているハイドンの交響曲集のシリーズです。最後は全曲になるのでしょうか。私好みの演奏でなかなか気に入りました。

 現代楽器でピリオド的な演奏法というのは、結構流行っているのではないでしょうか。音程やティキュレーションの安定度や、優れた演奏者を集めやすい、という観点ではやはり現代楽器は有利です。

 そういうオケを使って、ヴィブラートを抑えて、アタックを利かせて、べたべたしない弾き方で演奏して、場合によってはトランペットとティンパニだけは古楽器を使って、さらに大事なことですが、アンサンブルをきっちりあわせて、全員が同じマインドを持って弾けば、結構品のよい演奏ができると思います。

 ファイ(Fey)指揮のハイデルベルク響の演奏はそんなやり方が成功した例だと思います。サウンドには透明感があり、しかもアクセントはバッチリ決まっていて、躍動感のある演奏になっています。聴いていてこちらも元気がでるようなハイドンです。

 メジャーレーベルの有名演奏家を追っかけるのもよいのですが、マイナーレーベルでマイナー演奏家を聴いていて掘り出し物に会う楽しみもまた格別です。

演奏よければ退屈せず  こんな顔の人ですね どこで撮影しているのかな
   

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プッチーニ:オペラ全集(20CD)も激安でリリース

 ハルモニア・ムンディの50枚組み、バイロイトのワーグナー33枚組みに続く、激安ボックスセットです。この3セットを全部買うと100枚以上になるのですが、出費は全部で20000円強ですみます。なんともすごい世の中になったものです。

 プッチーニのオペラ全曲ですと、私にとってはあまりなじみのないものもあります。「妖精ヴィッリ」「エドガール」「マノン・レスコー」「ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」「西部の娘」「つばめ」「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」「トゥーランドット」。プッチーニはこれで全部なのですね。全部ステレオ録音と思ったら、マノン・レスコーだけがモノラルでした。

 この手のボックスセットで共通しているのは紙のジャケットに収まっていて省スペース化している、ということ、初期のCDケースに入れられてしまってはすぐに棚がいっぱいなってしまうでしょうから、これは有難いことです。

 CDが最初に出たころは、記録面が決して接触しないように、ということであのCDケースになったのだと思いますが、枚数がたまってくると結構邪魔になってくるものです。背表紙にある程度の厚みがないとCDショップで探しにくい、というのもあると思いますが、ネット購入派には関係ないです。

 以前にも書きましたが、私は自分のコレクションでは元々あったCDのプラケースは撤廃して、レンタル屋にあるようなビニールケースに入れ替えて省スペース化を図っています。

 そのうちCDなんかはなくなってハードディスクに貯めていくことになるのだと思います。あるいは、貯めることなんてしないで、聞きたくなったら常にストリーミングで聴く、なんていう時代がくるのでしょうか。

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まだまだ続く 東京MXテレビのカラヤン名演集

 もう終わりか、と思っていたらまだまだ続いています。東京MXテレビでの放送です

 東京MXテレビの方は、以前ソニーレーベルからLDなどで出ていた、テレモンディアル社製作の映像です。これらはカラヤンの最晩年のものです。これより前の、ユニテル社製作のほうは、主にNHKが放送しているので、両方チェックしていれば、かなり網羅的にカラヤンの映像をカバーすることができそうです。

 4月はドヴォルザークの交響曲です。第8番と第9番、定番の名曲です。カラヤンはこうしたスタンダードの名曲を繰り返し録音することでレコード会社のレパートリーときっちり固めることを抜かりなくやっていた指揮者だったと思います。

 少年時代から持っていた印象ですが、カラヤンの生前時代は、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、R.シュトラウスなどは、常にカラヤンの最新録音がレコード会社のベスト100シリーズなどのラインナップされているという印象がありました。まずはカラヤンを買っておけば大丈夫、もし気に入らなかったら、ベームやバーンスタインを選んでおけば、というような感じで、クラシックの初心者には非常にわかりやすい存在だったと思います。

 今はそういう指揮者は不在の時代です。ある意味正常なのかも知れませんが、クラシック初心者は結構戸惑っているのでは、などど余計な心配をしてしまいます。

   ウィーンフィルとのドボ8     名曲中の名曲ですね。 古いところではこんなのも
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バイロイト音楽祭名演集 33枚組みCD

 昨日に続いて、セットもののCDの話題です。HMVで話題になっているのが、バイロイト音楽祭でのワーグナーの歌劇と楽劇のセットものです。33枚組みで8000円ちょっと、という激安での販売です。

 演目としては、これをそろえれば、ワーグナーの主要作品を網羅できてしまう、というもの。「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」「トリスタンとイゾルデ」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」神々の黄昏」「パルジファル」。文句なしのラインナップです。

 演奏もフィリップスの名盤ぞろいです。「指輪」はベーム盤で、今となっては人気がいまいちなのかもしれませんが、私は大好きな演奏です。おそらくバイロイト史上最速の部類に入ると思われる颯爽としたテンポで、現代にはむしろちょうどいいのではないかと思っています。歌手も当時の一流どころがそろっています。

 問題は対訳がないということ。別演奏の国内盤を持っていれば流用できるのですが、最初に買うのは抵抗があるかもしれません。市販の対訳本を購入していると、そっちの値段の方が高くなってしまいます。

 個人的にはこのベーム盤には特別な思い入れがあります。学生時代、中古LP店の飾り棚に鎮座していた箱入りのセットを手に入れた時の興奮は今でも忘れません。そのときの値段は「指輪」だけで中古で10000円。今回はその半値以下ということです。そろそろこのLPを処分しようという気にようやくなってきました。

33枚組みのセット                新しい録音が良いという方には
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子供の頃からクラシック音楽を聴き始めて30年になります。職業は普通の会社員です。今はもっぱら自宅でDVDやBS放送で音楽鑑賞しています。

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